上野動物園8月のイベント、夜の動物園開催期間中に行われた
飼育員さんによるバク・カピバラについてのお話。
飼育員さんによるバク・カピバラについてのお話。
夕方、バク・カピバラ舎で行われ、大人数のギャラリーが集まりました。
数分遅れての参加になってしまい、後方から拝見する感じになってしまったため、よく聞こえなかった部分もありましたが、面白いお話聞くことができました。
もはや、やり残した夏休みの宿題状態...(苦笑)ですが、
以下はお話の内容です。
泳ぎが得意。走るのは速いけど、疲れやすいので、天敵などから隠れたりするのには、走るより水の中へ。
カピバラは、ネズミの仲間で、世界最大のネズミで、体重はだいたい40~50kg。
特徴として、上顎からすごく長い前歯が2本生えていることと、
オスにはモリージョという、目と鼻の間にテカテカしたこぶのようなところに臭腺(しゅうせん)があり、ここからにおいを出し、壁や木などにごしごしつけてマーキングをする。大人のオスほどにおいが強い。
アメリカバクさんについてのお話
アメリカバク特有の特徴は、たてがみがあること。(日本の動物園でポピュラーなマレーバクにはない)
バクは、4種類とされてきたが、昨年12月に新種が発見され、5種類となった。新種はアメリカバクに似ている。
まだまだ分からないことが多い動物。
アメリカバクに限らずバクの特徴は、顔では鼻と上唇がくっついており、
鼻はエサなどたぐり寄せたり、水に入ったとき鼻だけ出して呼吸できる。
鼻はエサなどたぐり寄せたり、水に入ったとき鼻だけ出して呼吸できる。
夜行性のため、視覚よりも暗闇に適した嗅覚と聴覚が優れている。
体は、ずんぐりむっくりの、なすのような体つきで、密林や藪の中での生活に適した体型になっている。
密林のような場所では突起物がないほうが都合が良いし、短い手足の方が進みやすいため。
体は、ずんぐりむっくりの、なすのような体つきで、密林や藪の中での生活に適した体型になっている。
密林のような場所では突起物がないほうが都合が良いし、短い手足の方が進みやすいため。
バクは、2000万年前からこの顔・体で、進化していない。
マーキングはおしっこでする。オスは5m、メスは1mほど飛ばすことができる。
マーキングはおしっこでする。オスは5m、メスは1mほど飛ばすことができる。
水との関わりが大切で、水の中でトイレをし、動物園ではト イレ専用の水桶がある。これがないとバクによっては便秘になってしまったりする。
バクは年々数が少なくなっている。肉や革を取るための密猟や、密林自体が少なくなっていること、
他の動物よりカリスマ度が低く保護されるようになったのが90年代と遅いため。
他の動物よりカリスマ度が低く保護されるようになったのが90年代と遅いため。
飼育員さんは、最後に、バクという動物がいることを少しでも多くの人に知ってもらい、頭数が減らないようになってくれたらと思います、 と締めくくりました。
そんな様子をダイジェストで。
登場するのは、カピバラのソル君とアメリカバクのラムちゃんです。
アメリカバク
カピバラ
上野動物園
2014.8.15