2014/12/11

帯広駅周辺での珍道中 〈北海道の動物園をめぐる旅 その50〉

おびひろ動物園に別れを告げ、南門を出て、朝降り立ったバス停へ行きます。

帰りのバス停は、行きのバス停の反対斜線側のほぼ真向かい辺りにありました。 
時刻表通りですと、15:21にバスが来ることになっていますが...
時間になりましたが、バスが来る気配はありません。 10分以上待った後、ようやくバスが来ます。
乗ってすぐ、お客様対応のためとかで遅れたとの車内アナウンスがありました。 

さて、今晩の宿泊地は札幌なので、帯広駅から電車に乗る予定ですが、 出発まで時間がありまして、ちょっと寄り道いたします。
まず、六花亭本店。
実は、前の日に十勝バスの時刻表を確認している時、バス停ごとに近隣施設のリストが載っており、乗るバスの帯広駅より先のバス停の近隣施設名に六花亭があることに気がつき、帯広駅で下車せずに、六花亭のところまで乗っていくことにします。
これがあだになろうとは、この時はつゆ知らずです。

 六花亭は、北海道のスイーツとして有名ですね。
なんでも、本店限定、賞味期限3時間という「サクサクパイ」なるものがあり、お店ではその場でも食べられるスペースが設けてあるとのことです。 

バスは帯広駅を経由し、繁華街の中を走ります。
停車するバス停を確認しながら、窓から外の様子を見ていますと、なんだか、だんだん店舗が少なくなり、寂れていくような...
六花亭本店は、そんなに遠くないと思いますが... 

そして、バスはそれまで平原通りをずっとまっすぐ走っていたのですが、ようやく曲がり、十勝国道へ。
曲がってすぐのバス停が降りる西2条1丁目のバス停でした。
15時51分の到着予定でしたが、10分以上遅れたため、16時を少し回っています。
降りて、辺りを見回すと、店舗のような建物は見あたらず、六花亭らしき建物がありません。
とりあえず、道なりの前方に横断歩道がありましたので、渡ります。 渡ってすぐ角の建物をよく見ると、背の高い木の植え込みが回らされていまして、その木の隙間から、建物の壁が一部見え、そこに六花亭の文字があるではありませんか。 

後日談になりますが、この時六花亭本店を目指したつもりだったのですが、着いた先は西3条店でした。時刻表の近隣施設名には「六花亭」としか記載されていなかったため、てっきり本店のことだと思っていましたが、支店の六花亭だったのです。(本店の最寄りのバス停は、ずっと手前の西2条9丁目。)

どうりで遠いはずです。

建物に沿って歩いていくと、ちょうど半周した反対側に入り口がありました。見つかって良かったと思いつつ、中に入ってみます。

店内は広く、お客さんもそこそこ入っています。 見慣れた人気商品が並ぶなか、一番奥のショーケースにお目当ての生菓子が置いてありました。

お目当ての「サクサクパイ」と、お店の壁のポスターで紹介されていた「とかち帯広発」を注文します。お会計をする時、店員さんに、ここから帯広駅まで歩ける距離か聞いてみると、30分位かかりますよ、と言われたので、帯広駅へ行く方のバス停の場所を聞いてみると、その辺りにあると思うんですが、ちょっと... とバス停の場所がわからないのか、教えてもらえませんでした。

バスで来る人いないのかな?と思いつつ、とりあえず、店内の一番奥にあるスタンディングで買ったパイなどその場で食べられるスペースで、いただいてみます。
コーヒーの無料セルフサービスがあり、コーヒーも少々一緒にいただきます。 

 サクサクパイ 160円
外側のパイ生地が、その名の通りさくさくしておりまして、中のカスタードクリームがあっさりしていて美味しいです。

とかち帯広発 160円
こちらは、パイ生地に挟まれ、外側が生ホワイトチョコレート、内側にはラズベリーチーズクリームが入っています。

食べかけで失礼。

どちらも、軽い食べ心地ですので、2個でもペロリと平らげます。

食べながら、ふと、帰る足のことが気になります。
歩いて帰ろうと思っておりましたが、思いの外遠いとなると(本店に来たつもりが西3条店に着いてしまったので)、またバスに乗らないといけないようです。 そうするとバスは1時間に何本も来ないわけで... とバスの時刻表を調べると、16時18分、10分もしないうちにバスが来そうです。
バス停の場所も分からないし、早めに出ないとダメかな、と思い、早々にパイを食べ、コーヒーを飲み、おみやげも買わずに お店を後にします。

滞在時間10分足らず。

もと来た十勝国道に戻り、普通に考えれば、先ほど降りたバス停と反対斜線の同じ位置あたりに帯広駅へむかうバス停があるはずですから、道路を渡り、反対斜線側でバス停を探しますが、見当たりません。
 そこから、六花亭の方(帯広駅方面)を振り向くと、六花亭に面した道沿いの先にバス停らしきものが見えます。
また横断歩道を渡って、六花亭のほうへ戻り、そのバス停へ行ってみます。

バス停は、あるにはありましたが、行き先を見るとなんと高速バスのバス停でした。
考えてみると、今いる地点は、来た時の帯広駅からまっすぐの平原通りに平行した、隣の西3条通りです。 バスが来るのは行きとは進行方向が逆だから、一本隣の平原通りに行った方が、目指す西2条1丁目バス停でなくても次の帯広駅寄りのバス停が通り沿いにあるかもしれない、と思い、急いで平原通りに出ます。
そして、横断歩道を渡ってバス停がありそうか、目を凝らしました。しかし、帯広駅方向を見ますがバス停はなく、反対の十勝国道方面を振り向くと、少し先の方にバス停があるではありませんか!
と、その時、バスが角を曲がって来るのが見えました。
急ぎたいのですが、あいにく小さい信号機があり、赤信号で行けません。

バスはもう目指すバス停に着いていました。 
その時、昨日のバスの運転手さんのことが頭をよぎりました。そうです、あの生徒思いの校長先生みたいな運転手さんのことです。
あの一件で、「北海道のバスの運転手さんは親切」という勝手な思い込みをインプットしてしまったらしく、 そうだ、運転手さんに手を振って、乗りたいアピールをしたら、きっと止まってくれるかも、ととっさに思いつき、 もうすぐ走り出すバスの運転手さんに向かって、両手を振って猛アピールです。

後になって考えると、はずかしいかぎりですし、昨日の運転手さんに出会わなかったら、諦めていたと思います。

ようやく信号が青になりまして、バスに向かって走ります。バスの方は、走り始めるところでした。
がっしりした体型のちょっと強面な感じの運転手さんの姿がフロントガラス越しに見えました。笑ゥせぇるすまんみたいな感じです。無理かもと頭をよぎりましたが、走りながら、ジェスチャーで乗りたいアピールをし続け、バスまでもうすぐというところまできました。
すると、バスが止まってドアが開きました。 急いで走って乗って、「すみません」と言って、椅子に座ります。

 あー、疲れました。無駄に十勝国道の横断歩道を往復したあげくに、隣の平原通りまで戻って、最後は走りましたからね。
笑ゥせぇるすまん似の運転手さんは、ノーリアクションでしたが、親切でした。


さて、無事に乗ったわけですが、電車に乗る前に、もうひとつ寄り道したいと思います。次なる寄り道は、帯広名物の豚丼屋さん。
駅から少し遠いけど、歩けない距離でもないところにある豚丼屋さんに行こうと思っていたのですが、なにせ予想外のバス乗車ですから、どのあたりで下車すればいいのか分かりません。
そうこうしているうちに、帯広駅に到着してしまいました。 

ですので、プランBに変更です。
まず、帯広駅で、みどりの窓口へ行き、札幌までの切符を買います。 17:51発のスーパーおおぞら10号の切符を購入します。昨日帯広から乗車する人が多いのを見ていましたので、 ここは迷わず指定席を買います。 窓口のお姉さんはにこやかに切符を渡してくれましたが、見ると座席が通路側なので、 お姉さんに「混んでるんですか」と質問すると、そうだと言います。

やっぱり、と思いながら、当初の予定とは違う豚丼屋さんへ行ってみます。 
地図で確認すると、駅前すぐのところにあるようなのですが...

駅と駅前の広場を挟んでちょうど真向かい辺りにお店がありました。
お店の前に看板があるのですが、それを見て、自分がとても勘違いをしていたことに気が付いたのです。
看板にはお店の名前「ぱんちょう」とあります。

ぱんちょう?

その時までお店の名前を「ばんちょう」だと勘違いしていました。 
なんとも恥ずかしい、と思いつつ、看板を眺め、お店を見ると引戸の入口になっており、店内が全く見えませんが、中に入ってみます。 

入って店内を見ると、お客さんは誰もおりません。
まぁ、時間も17時前とあって、夕食の時間には早すぎる時刻ですが、豚丼のお店としては元祖として有名店ですし、予想外の光景です。 
店員さんが席を案内してくれまして、メニューの説明をしてくれます。
ご飯の量は変わらないが、上にのる豚肉の枚数で料金が違うのだとか。 「梅」という2番目に大盛りの豚丼と、なめこの味噌汁を頼みます。

しばらくすると、豚丼が運ばれて来ました。

豚肉がはみ出ております。

ふたを開けます。

美味しそうです。

いただきます。

あっさりした甘みのたれで、わりと薄味・控えめな味付けで、お肉自体は柔らかいです。
味噌汁も三つ葉の香りがとても良く美味しいです。 

食べていると、年配の男性のお客さんがひとり入ってきてメニューも見ずすぐ注文した後、4人組のグループも入ってきました。
お客さんが1人もいなかったのを見たときはどうしようかと思いましたが... 
だんだん賑わってきました。

評判だけあって、美味しいどんぶりものでした。B級グルメと言われますが、上品なお味です。
ご飯もまた非常に美味しかったのが印象に残ります。



 豚丼 1050円   (?   たぶん。レシートが見当たりません。)
美味しくいただきました。


 帯広駅前の広場。エゾシカさんや大きいオブジェが点在しています。


帯広駅に戻り、電車の時間まで少し時間がありましたので、お土産屋さんなどを見て回ります。
2階には、観光案内所と名産品販売コーナーがあり、1階にはお土産屋さんエリアがあります。暇潰しには事欠きません。
しばし拝見した後、電車の出発時間が近づいて来たので、ホームへ向かいます。
やはり、夕方過ぎますと少し冷え込みます。

ほどなくして電車がきました。
乗車するお客さんが多く、満席とはいかないまでも、昨日に比べるとかなり席は埋まっています。 

8時20分頃、札幌駅に到着です。
札幌駅は広く、駅直結の商業ビルもあり、人通りも多く、まだまだ賑やかな雰囲気です。 
無事に宿泊地に着き、本日の旅は終了です。

ちなみに、ぱんちょうさんの豚丼は腹持ちが良いようで、お腹は空きませんでした。ご飯がたっぷりだったからだと思います。
六花亭には、間違えて西3条店に行ってしまいましたが、本店限定だと思っていたサクサクパイもイートインスペースもありましたので、終日行ったお店は本店だと思っていました。まぁ、お目当てのものは食べれたので、良しとしましょう。

天気予報を見ると、明日曇り、明後日雨です。
明日は旭山動物園へ赴く計画でしたが、予定を変更し円山動物園へ参ります。

date:2014.10.1

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