2014/11/25

キリンのスポットガイド /おびひろ動物園 〈北海道の動物園をめぐる旅 その36〉

11時45分から、飼育員さんによるキリンのスポットガイドが始まります。

直前のキリン舎。
リボンさんが様子を見に来ます。


へその緒がまだ付いています。



飼育員さんがやって来ました。

はしごを登って、えさである木を設置します。

すかさずやって来るムサシ君。


リボンさんもやって来まして、スポットガイドが始まりました。

以下は、飼育員さんのお話内容です。

●おびひろ動物園のキリンの紹介

オスのムサシ、18才。身長4m80cm、体重1トンを越える位。
性格は、食いしん坊で、人懐こい。リボンと一緒にエサを食べていますが、最後はエサを独り占めしたいので、リボンを追い払ってしまったりするほど、食いしん坊。

メスのリボン、7才。身長4m30ー50cm、体重700ー800kg。
性格は、ちょっと臆病。キリンは全般的に臆病ですが、リボンの場合は、寝室に帰る時、扉が開いて中を覗いて、驚いたように逃げて行ってしまったりします。自分には何も見えませんが。でも今は立派な強いお母さんになりました。

ムサシとは11才差年の差カップルですが、この2頭は非常に相性が良く、リボンが来て2頭目の出産で、2年間隔で出産しています。
しかし、メスのキリンの平均寿命が20ー25才に対し、オスのキリンの寿命はだいたい20才ぐらいで、現在20才以上のオスは国内で1頭しかおらず、ムサシの18才という年齢は高齢ですが、繁殖能力があるので、ムサシにはもう1度頑張ってもらえたらと思っています。

赤ちゃんは9月21日未明、午前3時前後に生まれました。生まれた時の身長は190cm、体重70ー80kg。
今はもう身長は2m位あります。キリンの赤ちゃんは1日に1cm位背が伸び、成長が非常に早いです。


●角の違い
ムサシの角はゴツゴツ。
リボンの角は毛がふさふさ生えて、角らしい角。
赤ちゃんは角がもう立って、毛がふさふさ。アミメキリンの角は3本あり、おでこにあるのが3本目の角ですが赤ちゃんにはまだなく、これから徐々に生えてきます。

●目について
キリンは目が非常に優れています。草食動物は目が横についていて、飛び出ており、視野が広く、300度位見え、真後ろ以外はほとんど見えます。
そして、視力が非常に良く、数キロ先まで見え、遠くの仲間とコミュニケーションがとれます。
背が高く目が良いので、ライオンなどの天敵、捕食者をいち早く見つけられるので、大人になると、弱ったり年を取ったりでなければ、捕食者に捕まることはほとんどありません。
3才位までに50%位捕食され、それ以降は捕食されません。
まつ毛が長いのは、目が飛び出ているので太陽の直射日光を避けるためです。



リボンさんがお食事中は、なんとなく手持ちぶさたな感じのあかちゃんです。
赤ちゃん公開日から間もないこともあってか、キリンのスポットガイドは盛況でした。



次は、お隣のホッキョクグマ舎へ。

date:2014.10.1
location:おびひろ動物園

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